OTC内臓脂肪減少薬「アライ」

薬剤師
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まずはご挨拶

数多くの記事の中からご覧いただきありがとうございます。

筆者も最近いろいろあって前回から、約3ヶ月半ぶりのブログ更新となります。

⬇️今回のテーマはこちらです⬇️

発売前からニュースやネットでPRされていたので、知っている方もいらっしゃると思いますが、詳しくは下記オフィシャルサイトをご覧ください。

まずは、OTC要指導医薬品扱い

薬剤師常時不在ドラッグストア(要指導医薬品・第一類医薬品扱いなし)や、在籍しているが営業時間内でも薬剤師不在時間帯では購入することができません。ネット販売も不可。

18歳未満の服用不可

腹囲が男性85cm以上、女性が90cm以上であること。そしてBMIが35未満の方。もしくは健康障害がある方(自己疾患)でも、25未満の方も対象となる。

BMI確認方法

この薬は簡単に言ってしまえば、摂取した脂肪分の約25%近くを体に吸収させずそのまま便として排出するということで、脂肪の体内への吸収を低下させるというもの。

ただし、脂肪分の多い食事を摂ったり、服用初期には気付かないうちに下着に脂肪分が漏れていたり、放屁とともに出てしまうことがあるということ。だけど、このような症状の多くは軽度で、服用初期に出ることが多く、短期間で無くなる傾向にあるらしい。

でも「最初のうちは念の為便パッドや生理用ナプキンしてね。もしくはおならが出そうな時はトイレに行くようにしてね。外出時はトイレの場所を確認してね」ということらしい。

これを販売開始前に聞いて、「めっちゃいい薬じゃん」と思った薬剤師はいないはず。。

そして飲んでみようかと思って薬局に行ってもすぐには購入できない

そして、初回購入の3ヶ月以上前から食事・運動の改善(生活習慣の改善)をしているか、直近1ヶ月の食事・運動の改善(生活習慣の改善)の取り組みの記録があるか(これは薬剤師が記録を確認する必要あり。そして継続購入の場合もこの記録の確認は毎回必要)。

肥満やお腹まわりで悩んでいる人に有名な薬はナイシトールが有名でした。このナイシトールは、医療用でも使われる成分で漢方であり、それは「防風通聖散」です。

この漢方薬は内臓脂肪を分解・燃焼し、お腹の脂肪を落とすというもの。生活習慣などによる肥満症や、高血圧や肥満に伴うむくみ・便秘の改善に効果があります。

よって、便秘症でない人がこの薬を飲むとお腹が緩くなりやすくなるというのが欠点でした。

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今回新発売されたアライは、漢方薬ではなくいわゆる西洋薬。しかも海外では医療用で使われていても日本では医療用経験がなく、日本で初めて※ダイレクトOTCとして発売されたもの。

※ダイレクトOTC

私だけでなく、多くの薬剤師が販売時大変だということです。

単純にレジに商品空箱や指名買で来てもすんなり買えません。

いろいろ聞き取りが必要です。

どうですか?

欧米とは違い、日本人の肥満症は少ないとは思いますが、体型に悩んでらっしゃる方は一定数いると思われます。

ただ、正直この副作用を気にしながら服用していきたいと考える患者お客様がどこまでいるかが正直私はまだわかりません。

しかし上昇し続ける国民医療費50兆円のうち、生活習慣病関連が2割を超えている現状を考えるとセルフメディケーションの重要性も大切です。

2024年5月現在、お客様からの問い合わせは数回しかありませんが、また変化がありましたら随時UPしようかと思います。

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それでは、今回の記事も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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