執筆のきっかけ
『お薬手帳』って「意外とまだまだ持っていなかったり、自宅に置きっぱなしだったり、薬局に持参していない人が多いな…」と思い、記事にしました。
筆者の感覚だと1日100枚前後の処方箋を応需して、当店の患者の持参率は60〜70%ぐらいですが、ただこれはどこの薬局でも持参率は同じくらいかと思います。
もっと、お薬手帳が広まればいいなぁ…
お薬手帳とは
「お薬手帳はお持ちですか?😀」
病院で院内処方箋や院外処方箋をうけとると調剤薬局でほぼ必ず聞かれる言葉です。
↑こんな感じです
これじゃなきゃいけないという厳密な決まりはありません。A6くらいのサイズであれば、十分です。それ以上小さいと、自身での手書きや、薬局でのシール貼付や医療従事者の手書きに使いにくかったりしますし、それ以上大きいと患者自身も持参に大きすぎてかさばると思います。
今では、このお薬手帳はアプリで所持している方もいます。各社調剤薬局独自のアプリの中に電子お薬手帳の項目があったり、お薬手帳アプリ単独のも存在しています。
↑一例はこんな感じです。
お薬手帳アプリはダウンロードしただけでは、意味がありません。薬局でアプリと自動で紐づけたり、QRコードを出してもらって、処方内容をアプリに登録しましょう。
そして、アレルギー歴を入力していったりして更新して行くものです。
お薬手帳を持参したり使っていると
メリット
①3ヶ月以内に同じ薬局に行った際に、2回目以降で3割負担の人で約40円、2割負担の人で約30円、1割負担の人で約10〜20円、一部負担金が安くなります。
※注意 3ヶ月以内に2回目を来局し、その後2回目から3ヶ月を超えると、この負担金安くなるのは適応されません。
②薬の飲み合わせが薬局でチェックできます。院内調剤や他の調剤薬局で調剤されて、薬そのもののシートや薬情(薬剤情報書)だけ等を見せられても、処方日数や過去処方歴期間など確実なことが言えません。つまり処方日数が被ってるとかわからないわけです。
③過去に飲んで、副作用が起きたりしてそこにメモっておけば副作用回避ができます。(もちろん医師や看護師、薬剤師が記入する場合もあります)
④天災が起きた時、その手帳が持参・アプリ起動できれば、医療機関での臨時処方も可能なはずです。ただ、天災の場合医療機関も非常事態で処方はできても、肝心の薬剤の流通が滞るので、同じものが手に入るとは限りません。医療従事者確認のもと、同一類似薬剤に変更になる可能性があります。それでも自分が飲んでる薬がわかるだけマシなはずです。一包化(薬をヒートから出して分包機にてパック)で飲んでる方で、手帳なしでは、そのパックから一応薬剤を検索することはできますが、莫大な時間がかかりますし、ミスも誘発されるので、避けた方が賢明です。
※以前飲んでいた薬で1年前のもの、または極端な話1ヶ月前の薬覚えていますでしょうか?無理ですよね?
医療従事者でさえ、仮に薬を服用していても覚えていません。
手帳で管理しましょう。
デメリット
使うことで、デメリットはないと考えます。
まとめ
いかがでしょうか?
病院に行く際、保険証や今話題の保険証内容を登録したマイナンバーを持参することはあると思いますが、意外と「お薬手帳って持って行くの面倒」とか、「今日も持ってくるの忘れた」、「風邪で今回しか病院行かないし」とかの理由で持参していない人もいると思います。
持って行くの面倒、いつも忘れる→せめて携帯のアプリを導入しましょう
今回しか病院行かないし、、→単発だからこそ手帳持っていって過去の服用歴を確認してもらいましょう
財布や携帯は家に忘れたら、慌てる人が多いと思いますが、お薬手帳忘れても薬を受け取れるからいいやじゃなくて、お薬手帳を持っていく事を是非考えてみて欲しいです。
医療機関を受診するにあたって、乳幼児の処方箋でお薬手帳を持参していないとか、基礎疾患をお持ちで定期的に病院に通っている成人の方、高齢者で病院受診回数が多い可能性がある人で、手帳使わないとか持ってきてないというのは、安全面を考えるとやはり危ないです。
お薬手帳があれば100%ではありませんが、ないよりは安全性が高まります。
国民皆保険制度の日本では、医療機関に受診するのであれば、診察して投薬までは医療従事者に判断を委ねるのであり、もっと自分が飲んでいる薬や既往歴などお薬手帳に記録して大切にしていただければと思います。
近年、生活保護などの人で色々な医療機関を受診して向精神薬など大量入手してそれを家族や友人に渡したり、路面などで売り捌くのがニュースで取り上げられました。薬は医師がその人の症状を見て処方されるものであり、たとえ家族や親しい人からでも譲り受けてはいけません。薬の販売は法律違反です。
お薬手帳なしに医療機関を受診して、処方できないとか調剤できないなどは現状できないので、少しでも世の中の無駄な医療費(別病院からの同薬品処方や類似医薬品処方)削減のためお薬手帳で管理していただければと思い、今回のブログにして締めくくりたいと思います。
以上です。
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それでは、今回の記事も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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